悲しいけれど
ボイスレコーダーによる一番の収穫は
「松虫は全く悪くないよ。裏切ったのは鈴虫だから。」
と、鈴虫が何回も発言している点だ。【これは、使えますよ。】と、3番目の弁護士は言ってくれた。 <なぜに、弁護士に3番目があるのか> これも、おりおりと。
鈴虫の告白で、松虫が1番悲しかったのは、松虫への心からの謝罪がなかったこと。
<ごめんなさい>の一言もない。頭を下げもしなかった。終始妙ににやけた顔で、誇らしげに喋り続けるばかり。私はこんな男を、この世で一番大切な人と思い、信じていたんだ。28年間も。いや、27年間はそれで正しかった。
だが、女郎蜘蛛との出会いで、鈴虫は以前の鈴虫ではなくなったのだ。
さて、これから、夫の自白を掴もうとされる皆様方。
是非、ボイスレコーダーを活用してください。確実な証拠が獲れるだけでなく、自分自身を守ってくれます。血みどろを避けてくれる、お守りとなることでしょう。