夫鈴虫のやりたい放題

裏切り夫に、翻弄されています。

キラキラした思い出 【雪の日のこと】

ブログ開設から、早一か月が経った。

Tシャツ裏返しの2018年9月19日(水)から、不倫告白の20(木)、家出未遂騒動の22(土)、最後のお迎え23(日)。まだたった5日間のことだけしか記せていない。でも、まだまだ伝え足りないことだらけだ。

お店の会計を終え、自宅に戻り、結局鈴虫は家を出る。その事態は長年生活を共に過ごした松虫でも、いや、松虫だからこそ、この急変には驚かされる。そして罪悪感のない鈴虫の発言の数々。

 

それは、あまりにも【キラキラした思い出】が多いためだ。

 

婚約指輪廃棄事件の鈴虫。あんなに心暖かかったのに。

<詳しくは9月28日付け、閻魔大王にもなるわさ 婚約指輪編>をご覧ください。

松虫の母だったら、一生グチグチ責め立てられたわ。ああ、恐ろしい。

 

鈴虫、あの雪の日のこと、覚えている?

まだ長男船虫が小学校1-2年生で、次男団子虫が2-3歳頃。大好きだった父のお墓参りに二人を連れて行った。墓は隣の県とはいえ、当時の家からは13キロほど。帰りデパートのおもちゃ売り場で、展示の見本品でふたりを遊ばせてから駐車場に行くと、雪が降り積もりだした。都会の雪なんてちょろいさと、車を運転した。県境の一級河川に掛かる橋に来た時、ハンドルが安定しなくなった。ノーマルタイヤなのだから当然だ。橋を渡り切った先のガソリンスタンドに迷わず入った。当時、携帯はあった。店に居るであろう鈴虫にかけるが、繋がらない。自宅にかけても繋がらない。当時メールなんてないし、鈴虫用の携帯もない。ガソリンスタンドで連絡を待つも、鈴虫からの連絡は来ない。雪は更に降り続け、ふくらはぎあたりまで積もった。もう国道を走る車もなくなった。その時、ランドクルーザーが1台ガソリンスタンドにやって来た。

 

【これじゃ‼ これきゃない‼】

 

ヒッチハイクを願い出た。見ず知らずのランドクルーザーさんに。

8キロほど先の松虫鈴虫の家まで、お願いした。

しかし、あと600メートルの辺りから積雪が膝を超す程に積もっていた。

ここまでで、ありがとうございますと、一万札をお渡しした。ランドクルーザーさんの家族は、さぞ心配したことだろう。雪の中近所のガソリンスタンドに灯油を買いに行ったきり、まだ帰って来ない。事故にあったのではと。その節は、誠にありがとうございました。

さて、大雪の中を3人で歩く。次男団子虫には腰まである。私が抱っこした。長男船虫は、ぐずるかと思いきや、嬉々として雪道を歩いてくれた。いつもなら、そこそこ交通量のある道だが、今は車1台すら通らない。通った跡すらない。歩く人も皆無。足跡も全くない。わざと転んではしゃぐ船虫。それを見て笑う団子虫。ふたりの明るさに救われた。

すると遠くから、坂を下ってくる人影が。だんだん近づいて来た。

なんと、鈴虫だ‼ 駆け寄ってきて

【この道から来るような気がしたんだ。】

長男船虫を抱っこし、4人で家路へと向かった。

一面真っ白な雪景色。二人の足跡だけが深く刻まれた。

 

あの鈴虫はどこに行ったのでしょう。

2018年9月23日(日)、買物を終えて自宅へ。自宅は、あの雪の日とは違う場所。

何よりも鈴虫は、変わった。あまりにも変わった。

 

最後のお迎えで、買物をした。その荷物をトランクに積み込み、自宅で降ろす。

ああ、ここまで鈴虫が豹変するとは、、、。

ならば松虫も、変わらなくてはならないようだ。